見解 世界史
すみません。またまた受験・世界史のお話です。
先日の共通テスト、世界史は「意外と耐えた」というような感触でした。僕がこのテストを通じて思ったことや感じたことをつらつら書いていきます。
まず第一に、共通テストでは単純な知識や用語、流れを問う問題(=反射的に解ける問題)の数が著しく減りました。1/3とかそのレベルかも。その中には「正誤問題」という典型的な形式の問題も含まれておりました(まあ僕は正誤問題があまり得意ではなかったんですが)。
では何が増えたのか。
一言で言えば「リード文をしっかり読まないと解けない問題」、裏を返せば「リード文をきちんと読めば基礎的な知識で解ける問題」が増えたんです。これが今回、世界史よわよわな僕が65点もとれた理由です。
この問題作成の方向の変化は、多くの受験生にこれまでよりもずっと多い時間を費やさせたのです。
高得点を狙うならつらいけど、単純な知識の組み合わせでそこそことれるセンター試験。
読解力や思考力がないと落としちゃうけど、問われる知識レベルは少し落ちた共通テスト。
とりあえず僕はこのように感じました。
これが来年以降も続くのであれば、どうすれば知識量、理解度、そして読解力(←New!)をバランスよく伸ばせるのかを、大学受験関係者は考えねばならなくなりそうです。
思い切った教育改革により、本来のセンター試験のような問題形式ならば高得点をとれていたであろう受験生が共通テストで爆死するとか、あるいはその逆というケースが各地で起こっているということは容易に推測できます。
僕の代は、この共通テストの形式にぴったり当てはまる教育を受ける機会がなかったものですから…。
しかし意外にも、各予備校が算出した予想平均点は60点前後。「問題形式を変える」ことと「平均点を下げる」ことは必ずしも一致するとは限らないのだなと。僕もセンターの形式ならどれくらいとれてたか分からないです。人によっては共通テストの形式が合っているということも。しかしこんなに(予想の段階ではあるけど)平均点が予定より高くなってしまうとは。
…もしかすると、共通テストの形式の方が、人間本来の力量を伸ばすのに合っているのかもしれない。ふとそう思いました。